四大岩茶の1つ「鉄羅漢」です。数ある岩茶の中でも最も古くから存在する茶樹といわれています。また、19世紀頃から薬効(特に冷え性に対して)のあるお茶として好まれてきました。しっかり火入れされたこの茶葉を飲むと確かに茶杯で数杯飲んだだけで汗が吹き出てきます。私の場合はこのような岩茶を飲むと不思議と元気が出てくるので愛飲しています。
味わいは濃厚で少々の甘みと「これぞ岩茶」というべき力強い岩韻を持った正統派の茶葉です。
じっくり、何煎も何煎も時間をかけて飲んであげてください。口に入れるのは少しずつで結構です。煎を重ねるごとに心が静まり、本当の岩茶の素晴らしさが実感できることと思います。
製茶師は2006年に「国家無形文化遺産」の一人に選ばれた方。この名人が作る岩茶のは非常に繊細でありながらも岩茶本来の底力のある味わいが特徴。真面目で誠実な方で人柄もお茶に現れているようです。
【店主お勧め-岩茶の愉しみ方-】
あくまで個人的な意見ですが・・・ウーロン茶の中でも岩茶は特別な存在だと思います。普通のウーロン茶は主に鼻や舌でその素晴らしさを実感するものですが、岩茶は少し違います。岩茶は体全体で感じるものだと思います。
岩茶の種類にもよると思いますが、小さな茶壷で淹れますと一回分の茶葉でで20煎近く飲めたりします。多くの岩茶は最初の数煎も良いのですが、中盤から特に美味しくなっていくようです【注1】。個人的には徐々に透明感が増してトロリとなっていく感じが堪らないのです。透明感はありますがエキスは濃厚です。このすばらしい岩茶のエキスを体内が吸収しているのが実感できます。そして、岩茶の奥深さを感じます。煎を重ねるごとに時間の感覚も曖昧になってきます。
私は半日〜丸一日使ってチビリチビリとお湯になるまで飲むのが好きです。茶杯にもほんの少しだけ入れコロリと舌の上で転がします。それは一滴、一滴貴重な黄金のしずくを体内に取り込んでいく感覚です。
【注1】:それでも岩茶はそれぞれです。最初からドンドン飛ばし気味で中盤からカクッと失速するタイプ。じわりじわりと加速していくタイプ(このタイプが多いかな?)。少しずつ失速していくタイプやずーっと同じ感じが持続するタイプなど様々です。こうした煎ごとの変化も岩茶の愉しみの一つです。
※岩茶の産地である武夷山は1999年に世界遺産に登録され、国家重点自然保護区となっています。




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